日経平均株価1300円安 イラン領内の爆発報道で急落
19日の東京株式市場で日経平均株価が反落し、前日比の下げは一時1300円(3%)を超えた。取引時間中として2月9日以来およそ2カ月半ぶりに3万7000円を割り込んだ。イラン領内の複数の場所で爆発があったとの現地報道を受け、リスク回避の売りが膨らんだ。前日の米株式市場でハイテク株が下落した流れを引き継ぎ、東京市場でも値がさの半導体関連株に売りが出て、日経平均を押し下げている。
主力の半導体関連銘柄である東京エレクトロンやSCREENホールディングス、レーザーテックの株価の下落率は、それぞれ一時1割程度に達した。
米フィラデルフィア連銀が18日に発表した4月の製造業景況感指数は2年ぶりの高水準と米景気の好調さが意識され、市場では米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ期待が一段と後退した。株式の割高さが意識されている。
19日の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=153円台半ばまで上昇し、朝方から1円ほど円高・ドル安が進んだ。同報道を受けてリスク回避の円買いが入った。足元で大きく膨らんでいた円売りの持ち高調整の動きも、円高につながった。
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