トヨタ、4年連続満額回答 賃上げ最大2万8440円
トヨタ自動車は13日、2024年の春季労使交渉で労働組合の要求に満額回答した。職種や階級ごとに異なるが、最大で月2万8440円の賃上げとなる。賃上げ原資の規模は1999年以降で過去最高となる。製造業で課題となる人手不足や産業の魅力を高めることを狙う。
満額回答するのは4...
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賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。
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