ゆうちょ銀行、池田社長退任 後任に元GSの笠間副社長
日本郵政傘下のゆうちょ銀行は28日、池田憲人社長(76)が3月31日付で退任し、4月1日付で後任に笠間貴之副社長(50)が昇格すると発表した。池田氏は2016年の就任から事業の多角化を進め、新興企業への投資など収益源の育成に取り組んできた。一定の成果が出てきたことから新体制に移行する。
笠間氏は日本長期信用銀行(現SBI新生銀行)に入行後、ゴールドマン・サックス証券幹部を経て15年にゆうちょ銀に入った。主に市場部門の担当役員を務め、海外での資産運用などで手腕を発揮した。
退任する池田氏は横浜銀行出身で、03年からは経営破綻した足利銀行の頭取として再建を主導した。ゆうちょ銀社長としては資産運用の強化や、スタートアップなどに投資する「Σ(シグマ)ビジネス」などの新規事業に取り組んだ。
池田氏は28日、「ゆうちょ銀行が目指す姿の実現に道筋を示すことができたタイミングで情熱と力量を持つ方々へのバトンタッチを決断した」とのコメントを発表した。