日経平均終値、1066円高の3万7963円 34年ぶり高値
13日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前週末比1066円(2.9%)高の3万7963円で終えた。34年ぶりの高値で、前営業日と比べた上げ幅は2020年3月25日以来、3年11カ月ぶりの大きさ。取引終了直前には一時3万8000円を上回る場面もあった。前日の米株高を受けて投資家がリスク選好姿勢を強め、東京市場でも半導体関連を中心に幅広い銘柄に買いが入った。
日経平均の午前終値は前週末比901円(2.4%)高の3万7798円。午後に入っても株高の勢いは続き、上げ幅を広げた。
米国では経済の強さを示す経済統計が相次ぎ、テック株を中心に買われる流れが続く。12日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が史上最高値を更新。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も一時最高値を上回る場面があった。米テック株高の流れを受けて日本市場でも半導体関連が上昇している。
9日に2024年3月期の連結純利益見通しを上方修正した東京エレクトロンが大幅に上昇し、一時13%高となった。中国の非先端分野向け投資の拡大や人工知能(AI)向け需要の強さが好感された。東エレク1銘柄で日経平均を380円以上押し上げている。半導体関連ではアドバンテストやレーザーテックがともに3%高となった。
また、金融庁が損害保険大手4社に政策保有株の売却を求めたことを手がかりに、保険株が軒並み大きく上昇している。東京海上ホールディングスは一時11%高となり、株式分割を考慮したベースで実質的な上場来高値を付けた。
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