ソフトバンクGが5四半期ぶり黒字　10〜12月、株高寄与

ソフトバンクグループ（SBG）が8日発表した2023年10〜12月期の連結決算（国際会計基準）は、最終損益が9500億円の黒字と前年同期（7834億円の赤字）から黒字転換した。黒字は5四半期ぶりとなる。12月に1兆1000億円相当の米通信大手TモバイルUS株を無償で取得した影響が出た。20年にSBG傘下の旧スプリントがTモバイルに吸収合併された際に設定した条件を満たした。

人工知能（AI）関連の企業に投資するビジョン・ファンド事業の投資損益は6007億円の黒字と前年同期（7303億円の赤字）から改善した。同事業の税引き前損益は4227億円の黒字と前年同期（6600億円の赤字）から改善した。投資先の株価が堅調で、ノルウェーのロボティクス企業のオートストア・ホールディングスや物流倉庫の自動化事業を手掛ける米シンボティックなどの株価が上昇した。