セブン、米コンビニのスノコ店舗を追加取得 1370億円で
セブン&アイ・ホールディングスは11日、米国の中堅コンビニエンスストア、スノコLP(テキサス州)からコンビニとガソリンスタンドの計204店舗を取得すると発表した。取得額は9億5000万ドル(約1370億円)。同社からは18年に1030店舗を取得しており、今回は事業の追加取得となる。国内コンビニ市場は大きな伸びが期待しにくい中、成長余地のある米国で事業を拡大する。
セブン&アイは、米国でホットドッグやサンドイッチなどの独自商品を増やしており、取得したコンビニ店舗にも導入していく。店舗から最短30分で商品を届ける「セブンNOW(ナウ)」にも力を入れており、実店舗とネット販売の融合も加速させる。
11日発表した2023年3〜11月期連結決算は、営業利益が前年同期比4%増の4100億円と過去最高だった。インバウンド(訪日外国人)を中心とした人流回復で来店客が増え、国内コンビニエンスストア事業が伸びた。
営業利益は市場予想平均(QUICKコンセンサス、4080億円)を上回った。売上高にあたる営業収益は3%減の8兆5802億円。百貨店子会社のそごう・西武の売却完了に伴う特別損失が響き、純利益は22%減の1821億円だった。
同日、24年2月期通期の営業収益を修正した。国内外のコンビニ事業の販売増などを織り込み、前期比3%減の11兆4820億円と従来予想から500億円引き上げた。営業益などは従来予想を据え置いた。