羽田C滑走路、8日にも運用再開 発着便9割以上に回復
羽田空港で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故を巡り、斉藤鉄夫国土交通相は5日、事故で閉鎖していたC滑走路の運用を8日にも再開できるとの見通しを明らかにした。大きな支障がなければ、日航機の撤去作業や滑走路の点検作業が終了するという。
国交省によると、事故によって通常の7割程度に落ち込んでいる発着可能な航空機の便数が運用再開で9割以上に戻る。滑走路の一部に損傷が発生し、風向きによって飛行ルートの一部が使えない場合があるという。斉藤氏は「現在のような多数の欠航は発生しなくなる」と話した。
損傷した部分は補修工事を実施し、最大1カ月かかる見通しだが前倒しで復旧できる可能性もあるという。
斉藤氏は事故を受けた緊急対策を3連休明けにも取りまとめる方針も表明した。管制には着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した場合、画面上で注意喚起する「滑走路占有監視支援機能」がある。まず6日から同機能を常時監視する管制官を配置する。事故当時、注意喚起機能は作動していたが管制官は気づいていなかったとみられる。
2024年1月2日午後、羽田空港で日本航空(JAL)機が着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突し炎上しました。乗客乗員379人は全員機体から脱出し負傷者が出ました。海保機は搭乗していた職員5人が死亡しました。事故の詳細など最新ニュースをお届けします。