JAL機炎上の羽田空港、事故以外の滑走路3本の運用再開
国土交通省は2日夜、午後6時ごろに日本航空機がC滑走路で炎上し、それ以外の滑走路も含めて閉鎖した羽田空港について、事故のあった滑走路以外の3本の運用を午後9時半に再開したと明らかにした。平岡成哲航空局長が記者会見で公表した。
羽田空港の4本ある滑走路のうち、C滑走路で炎上した。3日の運航については「A、B、Dの滑走路を組み合わせながら運航する。1本閉鎖された状況なので完全には復旧していないなかで、できる限り離発着できるよう努める。運航への影響はないとはいいきれない」と述べた。
これに先立ち、斉藤鉄夫国土交通相は2日、首相官邸で岸田文雄首相に面会後、記者団に再開のめどについて「できるだけ早く、明日には使えるようにしたい。できれば今日中にも使えるようにしたいということで現場で努力している」との認識を明らかにしていた。
衝突したのは新千歳発、羽田行きのJAL516便と海上保安庁の飛行機で、海保の飛行機は新潟航空基地へ地震の緊急輸送物資を運ぶ途中だった。斉藤氏は「(衝突した)飛行機は使えないので影響は出ると思う」としたうえで「できるだけ緊急物資輸送に支障が出ないように努力したい」と話した。
斉藤氏は「今のところまだ事故原因について申し上げられる段階ではない」と言及した。事故の原因の調査については運輸安全委員会や警察などで進めるとの見方を示し「事故の原因究明・再発防止へ全力を挙げていきたい」と語った。
2024年1月2日午後、羽田空港で日本航空(JAL)機が着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突し炎上しました。乗客乗員379人は全員機体から脱出し負傷者が出ました。海保機は搭乗していた職員5人が死亡しました。事故の詳細など最新ニュースをお届けします。