北陸新幹線に一時1400人 2日午前も一部で運転取りやめ
JR東日本は、1日午後4時10分ごろに石川県で震度7を観測した地震の影響で、東北、上越、北陸など各新幹線の運転を全線で見合わせた。
JR東日本によると、東北、山形、秋田各新幹線は午後5時20分までに全線で運転を再開した。
一方、上越新幹線の越後湯沢―新潟間と北陸新幹線の長野―金沢間は設備点検が必要なため、1日はこの区間の運転を終日取りやめた。東北新幹線を含めて約6万3900人に影響した。
JR東日本によると引き続き線路や電線などの点検が必要で、両区間については2日午前も運転を見合わせる。状況によっては同日午後の運転を取りやめる可能性もあるとしている。
JR西日本によると、北陸新幹線の富山―金沢間では地震の影響で列車4本が止まり、乗客ら計約1400人が一時取り残された。列車は約11時間後の2日午前3時ごろから動き出し、富山、金沢両駅に到着。全線再開のメドは「2日午後以降」としている。
JR東海によると、東海道新幹線は揺れを検知して送電を止めるシステムが作動し、東京―小田原間などの区間で一時運転を見合わせた。約10万人に影響した。
JR西日本は大阪と北陸方面を結ぶ特急「サンダーバード」と、名古屋・米原と北陸方面を結ぶ特急「しらさぎ」の運行を終日、取りやめた。2日も始発から運転を見合わせる。同日中の再開は未定としている。
国土交通省によると、能登空港(石川県輪島市)では滑走路に約10センチ、長さ10メートル以上のひびが数カ所確認された。現在滑走路を閉鎖している。
中日本高速道路によると、北陸自動車道や東海北陸自動車道など一部の高速道路で通行止めが発生している。
2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生。気象庁は約4時間にわたり大津波警報を発令し、日本海側の広い範囲に津波が到達しました。各地の被害状況など最新ニュースをお届けします。