三井住友FGの太田純社長死去、65歳 中島副社長が代行
三井住友フィナンシャルグループ(FG)は27日、太田純社長が11月25日午前5時9分に死去したと発表した。65歳だった。死因は膵臓がん。社長職は当面、中島達副社長(60)が代行する。近日中に後任を選定し、公表するとしている。
喪主は妻の美由紀さん。告別式は近親者のみで執り行うとしている。後日、お別れの会を開くが日時や場所は未定。連絡先は同社秘書室。
太田氏は1982年に京大法学部卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)に入行した。投資銀行の畑を長く歩み、当時はまだ主流ではなかったプロジェクトファイナンスで頭角を現した。三井住友FGでは最高財務責任者(CFO)や副社長などを務めたのち、2019年に社長に就いた。20年から経団連副会長も務めていた。
就任後はアジアの金融機関への出資のほか、米証券会社ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループとも資本提携するなど海外展開を積極的に進めた。国内では自らの人脈を生かし、SBIホールディングス(HD)への出資やカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とのポイント事業の統合などをトップ同士のスピード交渉で決着させた。
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