大谷翔平が大リーグMVP 「満票2度目」は史上初
米大リーグ機構は16日、今季の最優秀選手(MVP)を発表し、日本人初の本塁打王に輝くなどエンゼルスで投打の「二刀流」で活躍した大谷翔平がア・リーグMVPに満票で選ばれた。2021年に初受賞している大谷は日本選手として初の2度目の受賞。前回も満票で選ばれており、2度目の満票選出は史上初の快挙。
今季はシーズン終盤に右肘や脇腹の負傷で離脱したが、打者で44本塁打をマークし日本勢で初の本塁打王を獲得。打率3割4厘、95打点の成績を残し、OPS(出塁率と長打率を合計した数字)はメジャートップの1.066をマークした。投手でも10勝(5敗)を挙げ、史上初の2年連続「2桁勝利、2桁本塁打」と比類なき成績を残し、自身とともにMVPの最終候補だったレンジャーズの内野手のシーガーとセミエンを抑えて全米野球記者協会会員30人の投票で全員から得票した。
大谷は岩手・花巻東高から13年にドラフト1位で日本ハム入り。14年にプロ野球史上初の「2桁勝利、2桁本塁打」を達成した。18年にエンゼルスに入団し、4勝、22本塁打で新人王を獲得。21年に9勝、46本塁打で初めてMVPに選ばれた。22年には15勝、34本塁打で1918年のベーブ・ルース以来となる「同一シーズン2桁勝利、2桁本塁打」を達成し、現行のメジャーでは初となる規定打席と規定投球回の同時到達の偉業も成し遂げた。
今年9月に右肘を手術した大谷は、24年は打者に専念する可能性が高い。今オフにフリーエージェント(FA)となり、エンゼルスから提示された、規定額(今季は2032万5千ドル=約30億7千万円)で1年契約を結べる「クオリファイング・オファー(QO)」を拒否。史上最大規模の契約も見込まれる中、動向が注目される。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
米大リーグ・ドジャースに移籍した大谷翔平の試合結果や個人成績、コラムをまとめました。大谷はエンゼルスで2023年、44本塁打で日本選手初の本塁打王を獲得。投手でも10勝を挙げてアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)を2年ぶりに受賞しました。