神田憲次財務副大臣が辞任 税金滞納問題で事実上更迭
政府は13日、持ち回り閣議で神田憲次財務副大臣の辞任を決めた。神田氏が辞表を提出していた。岸田文雄首相による事実上の更迭となる。経済対策の裏付けとなる補正予算案の審議への影響は避けられないと判断した。
神田氏は2013年以降、固定資産税を滞納して計4回の差し押さえを受けたことを認めていた。
臨時国会の開会から1カ月足らずで政務三役が3人職を辞す。10月26日に文部科学政務官だった山田太郎氏が女性との不適切な関係を報じられて辞任した。31日には柿沢未途氏が東京都江東区長側の公職選挙法違反を巡り法務副大臣を辞めていた。
神田氏の税金滞納問題は週刊文春電子版が報じた。神田氏は税理士資格を持ちながら、日本税理士会連合会の規定に定められた研修を受けていなかったことも判明した。
11月9日時点では「引き続き職務の遂行に全力を傾注する所存だ」と答弁し、辞任しない考えを強調していた。10日の衆院内閣委員会では自身の進退について「私が判断することは控えたい」と言及していた。
松野博一官房長官は13日の記者会見で「本人が事実関係を精査し、説明責任を果たすことが重要だ」と述べた。
野党側は即時辞任を要求してきた。立憲民主党の泉健太代表は辞任しなければ補正予算案の審議を拒否すると強調していた。
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