円下落、一時1ドル149円台に
26日の東京外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル=149円18銭を付けた。2022年10月以来11カ月ぶりの円安・ドル高水準。25日の米債券市場で米長期金利が一時4.54%と16年ぶり高水準に上昇し、幅広い通貨に対してドル買いが膨らんだ。
シカゴ連銀のグールズビー総裁は25日のテレビ番組で「インフレ率を目標まで下げなければならない」と語った。市場では米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げが警戒されており、大規模な金融緩和を続ける日銀との方向性の違いが意識されている。
もっとも心理的節目の1ドル=150円台が迫り、政府・日銀が口先介入や実際の為替介入に動くとの警戒感が円の買い戻しも誘っている。
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