阪神が18年ぶりリーグ優勝 「アレ」合言葉に首位独走
プロ野球のセ・リーグは14日、優勝マジックを1としていた阪神が2005年以来18年ぶり6度目の優勝を決めた。同日に本拠地の甲子園球場で行われた巨人戦に4-3で勝った。
05年の前回優勝を率い、今季から復帰した岡田彰布監督の下、強力な投手力を前面に出して守り勝つ野球を展開した。開幕から4連勝で滑り出し、5月に9連勝、8月には10連勝と着実に白星を積み上げた。
7月28日以降は一度も首位を譲らず、9月も負けなしの11連勝と、終盤に勢いをさらに加速させた。セ・リーグの全球団に勝ち越すなど、シーズンを通して安定した戦いぶりが光った。
先発投手では、昨季までプロ未勝利だった村上頌樹とソフトバンクから移籍してきた大竹耕太郎が新戦力として台頭。3年目左腕の伊藤将司を含めた3人が10勝に到達し、優勝への大きな力となった。
阪神は10月18日から甲子園で始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに出場する。レギュラーシーズン2位と3位が争うCSファーストステージの勝者と6試合制(優勝チームに1勝のアドバンテージ)で戦い、レギュラーシーズン2位から勝ち上がって進出した2014年以来の日本シリーズ出場を目指す。
岡田監督「今日でアレは封印」
岡田監督の優勝監督インタビューでの主な話は以下の通り。
――6回宙を舞ってどんな気持ちか。
「明日から広島(マツダスタジアム)に行くので、甲子園でたくさんのファンの前で絶対に決めようと、みんながその気持ちでいた」
――9回の最後の瞬間は。
「難しい局面は分かっていたが、1点でも勝ち。岩崎が一番分かっているので、安心して見ていた」
―最後は11連勝で決めた。
「勝負は9月と言い続けた。まさか9月にこんなに強くなるとは思っていなかった。勝ち過ぎた。これは選手のおかげと思う」
――監督から見たここまでの道のりは。
「あまり苦しい時期もなかった。5月にすごい勢いで連勝があったので。その結果が8月、9月の成績だと思う。まだまだ個々の選手は若いし、伸びると思うので、来年からも楽しみです」
――「アレ」と言い続けたことが実現した。
「まさかここまでみんなに浸透するとは思わなかった。今日でアレは一応封印して、みんなで優勝を分かち合いたい」
――選手やスタッフにはどんな言葉を掛けたいか。
「ちょうど去年の9月、監督就任要請を受けた。18年も優勝から遠ざかっていたので、まさかこんなに早くこの日を迎えられると思っていなかった。これはフロントも含めてみんなの力が結集した結果。強いタイガースをつくって、みなさんと喜びを分かち合えたら最高だと思う」
――日本一に向けて。
「アレ(優勝)は達成したけど、次のステージ。クライマックスシリーズもあるけど、そこも乗り切って。当然みんな分かっていると思うけど、1位で通過したので負けられないし、日本で一番最後まで試合できるように頑張りたい」
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