ガソリン価格185.6円、最高値更新 円安・補助金縮小で
資源エネルギー庁が30日発表したレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均、28日時点)は前週と比べ1.9円高の1リットル185.6円だった。統計開始以降の最高値である2008年8月の185.1円を突破した。値上がりは15週連続。為替の円安や補助金の縮小を反映した。
原料の原油がドル建てで取引されるため、円安が進むとガソリンの価格は上昇しやすい。今回のガソリン価格には15〜21日の外国為替市場の動きが反映されており、平均1ドル=145円台後半と、前の週と比べて1円ほど円安・ドル高が進んだ。
29日には一時1ドル=147円台前半まで下落した。日米の金融政策の違いから、しばらくは円安・ドル高傾向が続くとの見方も多く、ガソリン価格の高止まりに影響しそうだ。
石油元売りに対する政府の補助金は6月から段階的に縮小している。24〜30日の補助額は10円と前の週から2.1円減った。政府・与党はガソリン価格高騰への対応策として、現行の補助金制度を年末まで延長する方向で調整に入っている。
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