円、今年の最安値に下落 1ドル=145円台前半
14日の外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル=145円台前半と2022年11月以来の円安・ドル高水準を付けた。米国の物価高止まりに対する警戒感が強まる一方、日銀がマイナス金利政策を続けていることで円売りに安心感が強まっている。
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円は6月30日に直近安値の1ドル=145円07銭を付けた後、日銀の政策修正への警戒感や米国の物価鈍化への思惑から上昇に転じていた。
ただ7月28日に日銀が政策修正に動くとマイナス金利政策の撤廃まではまだ遠いとの見方が広がったほか、前週発表された米物価指標が13カ月ぶりにインフレの加速を示したことで米連邦準備理事会(FRB)の利下げは遠いとの見方がドル買いを促した。
円が今年最安値に下落したことで、政府・日銀の為替介入への思惑も強まる。22年9月には145円台で円買い・ドル売り為替介入に踏み切っており、当局者の発言で市場が動く場面も増えそうだ。
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