北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射 EEZ外に落下か
防衛省は25日、北朝鮮が24日午後11時台に弾道ミサイル2発を東方向に発射したと発表した。日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したと推定した。政府は北朝鮮に厳重に抗議し、非難したと明らかにした。
午後11時54分ごろに撃った1発目は350キロほど飛行し、同11時59分ごろに発射した2発目は400キロ程度飛んだと説明した。最高高度は両方ともおよそ100キロだった。
韓国軍によると、北朝鮮は平壌周辺から日本海上に短距離弾道ミサイル2発を発射した。
海上保安庁は25日午前0時11分、防衛省からの情報として「すでに落下したとみられる」と公表した。船舶に注意を呼びかけ、落下物を確認したら近づかず海保に通報するよう求めた。
岸田文雄首相は関係省庁に①情報収集・分析に全力を挙げ国民に迅速・的確に情報を提供②航空機や船舶の安全確認を徹底③不測の事態に備え万全の態勢を確保――の3点を指示した。
韓国海軍は24日、米海軍の原子力潜水艦「アナポリス」が同日午前に韓国南部の済州島の海軍基地に入港したと発表していた。
18〜21日には核兵器を搭載できる米軍の原子力潜水艦が釜山に寄港したばかりだ。北朝鮮はミサイル発射により米軍の動きに対抗する意思を示した可能性がある。
北朝鮮は22日に黄海に向けて巡航ミサイル数発を撃った。19日には弾道ミサイル2発を東方向に発射し、日本のEEZ外の日本海に落ちた。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。