山手線全線で運転再開、11万人に影響 信号装置が故障
JR東日本によるとJR山手線は24日、大崎駅での信号装置点検の影響で内回りと外回りの全線で始発から運転を見合わせた。約4時間半後の午前9時ごろ運行を再開した。内回りと外回りの計68本が運休、計34本が最大約275分遅れ、約11万人に影響が出た。
同社によると24日午前2時25分ごろ、山手線の運行を管理するモニターに大崎駅構内で制御する信号装置の不具合を知らせるメッセージが表示された。同駅近くにある東京総合車両センターから車両を出せなくなり、午前4時25分の始発から運転を見合わせた。
係員が確認したところ故障が判明し、装置の部品を交換して復旧した。故障の原因は調査中という。
JR渋谷駅では24日朝、山手線ホームに向かう階段にロープがはられ、立ち入りが規制された。改札前で立ち止まって運行情報を確認したり、駅員に再開の見通しを尋ねたりする利用客の姿がみられた。
普段は通勤のため渋谷駅で山手線に乗り換えて五反田駅まで移動するという女性会社員(53)は「20分早く家を出たが、仕事に遅れないか心配」と急いだ様子で別の路線に向かった。
男性会社員(34)は山手線の代わりに地下鉄を乗り継いで渋谷駅まできた。「月曜朝から電車が止まるとは……」と疲れをのぞかせた。