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北朝鮮ミサイルはICBM級、過去最長の74分飛行 防衛省

(更新)
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防衛省は12日、北朝鮮が午前9時59分ごろに北朝鮮の首都・平壌近郊から東方向に1発の弾道ミサイルを発射したと発表した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)級で、74分ほど飛行し午前11時13分ごろに落下した。

ミサイルは北海道の奥尻島の西およそ250キロに位置する日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落ちた。飛行距離は1000キロ程度で、最高高度は6000キロを超えたと推定した。飛行時間は北朝鮮が2022年3月に発射したICBMの71分を超えて過去最長となった。

韓国軍合同参謀本部も北朝鮮が日本海へ長距離弾道ミサイルを撃ったと明らかにした。北朝鮮による弾道ミサイル発射は6月15日以来となる。

松野博一官房長官は12日の記者会見でミサイルは「ロフテッド軌道で発射されたものと考えている」と明かした。北朝鮮が発射を予定する軍事偵察衛星とは異なるとの認識を示した。

「現時点で被害情報などの報告は確認されていない」と語った。北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議したと説明した。

リトアニアを訪問中の岸田文雄首相は記者団に「一連の北朝鮮の行動は日本や地域、国際社会の平和と安全を脅かすもので断じて容認できない。強く非難する」と述べた。「日米、日米韓などでの緊密な連携を図り、平和と安全の確保に万全を期していきたい」と強調した。

政府はミサイル発射を受けて国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を開いた。

首相官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に、関係省庁の担当者でつくる緊急参集チームを招集した。情報の収集や分析にあたった。海上保安庁は航行中の船舶に関連情報に注意するよう呼びかけた。

外務省は12日、日米韓3カ国の北朝鮮担当高官が電話で協議したと公表した。北朝鮮による長射程の弾道ミサイル発射を非難した。「地域の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威で、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦だ」と確認した。

抑止力・対処力の強化へ緊密に連携するとも確かめた。日本の船越健裕アジア大洋州局長、米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国外務省の金健(キム・ゴン)朝鮮半島平和交渉本部長が参加した。

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金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。

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