ベラルーシ大統領「プリゴジン氏はロシアに」
【カイロ=久門武史】ベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、ロシアで反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏がベラルーシにはいないことを明らかにした。「(ロシア北西部の)サンクトペテルブルクにいる」と話した。
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国営ベルタ通信が報じた。6月下旬に発生したワグネルの武装蜂起後、ルカシェンコ氏はプリゴジン氏と協議し、反乱を停止して身柄をベラルーシで引き受けることで合意した。
ルカシェンコ氏は27日にプリゴジン氏がベラルーシに到着したと表明していた。プリゴジン氏はSNSなどに音声メッセージを投稿したが、発信場所は不明だった。
ルカシェンコ氏はロシアのプーチン大統領と「近く会談することで合意した」とも述べた。ワグネルの扱いについても協議するとみられる。
ロイター通信はプリゴジン氏が所有するジェット機がサンクトペテルブルクからモスクワ経由で6日にロシア南部に向かったとする航路追跡サイトの情報を伝えた。同氏が搭乗していたかは不明だ。
ロシアのペスコフ大統領報道官は6日、プリゴジン氏がサンクトペテルブルクにいるとのルカシェンコ氏の発言を受けて「我々はプリゴジン氏の動向を把握していない」と記者団に述べた。
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